知っておけば効率的なツーリングができるかも
九州エリア内には長距離フェリーや離島を結ぶフェリーだけでなく、湾内を繋ぐフェリーや海で隔てている隣県同士を繋ぐような短距離フェリーが多くあります。
陸路で走れば時間も距離もかかるルートを1時間弱で簡単に移動できるうえ、船旅と言うアクセントも楽しめる一石二鳥の移動方法です。
それでは、九州エリア内の主な短距離フェリーを紹介していきます。 (九州7県以外の県を結ぶ短距離フェリーや陸路では行けない離島を繋ぐフェリーは省略しています。)
※注:これより下の「参考料金」は2019年10月時点の最も安い旅客席+各種二輪料金を表示しています。
長崎県と熊本県を結ぶフェリー +島鉄フェリー
長崎県と熊本県の間には有明海と島原湾があるので、陸路で長崎~熊本を移動するとなると約170㎞も走らなければなりません。
その長崎~熊本を結ぶ便利なフェリーが4航路運行されています。
①有明フェリーと②九商フェリー・③熊本フェリーは島原市から熊本県の都市部近郊の港を結ぶ航路で、④島鉄フェリーは熊本県天草諸島を結ぶ航路です。
単純に長崎と熊本を”安く”移動したいなら①有明フェリーが最安。かつ便数も豊富。
①有明フェリー 【長崎県雲仙市多比良港~熊本県玉名郡長洲港】
長崎県島原市の多比良港と熊本県玉名郡の長洲港を結ぶフェリーです。 長崎・熊本のどちらの港も町の中心部から離れているものの、長崎~熊本を結ぶ航路としては最安値のフェリーとなります。 便数も多く、かなり利用価値の高いフェリーです。
※乗船した際の記録はこちら↓
②九商フェリー & ③熊本フェリー【長崎県島原外港~熊本県熊本港】
島原市街エリアと熊本市街エリアから最も近いフェリーが②九商フェリーと③熊本フェリーで、この2つの航路は島原外港側と熊本港側どちらも同じフェリーターミナル内に入居しています。
その中でも③熊本フェリーは料金は割高ながら高速船なので、②九商フェリーの半分程度の時間で島原ー熊本を移動できます。
逆に高速フェリーにお金かけるほど急いでないな・・・って人は②九商フェリーの方が③熊本フェリーよりも安いのでこちらがオススメです。
※僕は九商フェリーに乗船したことがあります↓
④島鉄フェリー 【長崎県南島原市口之津港~熊本県天草市鬼池港】
そして雲仙・島原エリアと天草エリアを直行できる④島鉄フェリーは天草ツーリングをするならオススメの航路です。
※乗船した際の記録はこちら↓
鹿児島県の薩摩半島と大隅半島を結ぶフェリー
鹿児島県の薩摩半島と大隅半島を結ぶフェリーは3航路あり、こちらもフェリーを使えば大幅なショートカットが可能です。
鹿児島市街と桜島を結ぶ超短距離フェリーの①桜島フェリーは日中は15分間隔、深夜帯も60分間隔で24時間運行しているのでいつでも気軽に乗船できるのが強み。 料金も低価格でちょっとした船旅を楽しみたい人にも便利なフェリーです。
薩摩半島と大隅半島それぞれの最南端を攻めたいライダーには、便数は少ないものの③フェリーなんきゅうを上手く使うと便利です。
①桜島フェリー 【鹿児島港~桜島港】
鹿児島市民の重要な足として親しまれている桜島フェリーは東京の過密鉄道ダイヤも成しえなかった24時間運行というのと、わずか15分で桜島に行けると言うお手軽さが特徴。
※乗船した際の記録はこちら↓
◆料金 ※自転車・二輪料金は別途旅客料金が必要
旅客:200円/自転車:130円/125㏄以下:270円/750㏄以下:400円/750㏄以上:530円
運行便数:日中15分間隔~深夜帯60分間隔、24時間運行
乗船時間:約15分
HP:鹿児島市/桜島フェリー
②鴨池・垂水フェリー 【鹿児島市鴨池港~垂水市垂水港】
②の垂水フェリーも便数は豊富で、鹿児島市郊外から桜島に近い垂水市に行くフェリーですが、ツーリングで使うとなるとどうも中途半端な航路なのであまり利用することはないかな?と思います。 あくまで僕の感想ですが。
③フェリーなんきゅうの便数が少ないので、もし逃してしまったら代わりにこちらを利用して薩摩半島と大隅半島を行き来するというなら便利かもしれません。
③フェリーなんきゅう 【鹿児島県南大隅町根占港~指宿市山川港】
③のフェリーなんきゅうは薩摩半島と大隅半島のほぼ南端同士を結んでいるので、薩摩半島の開聞岳や大隅半島の佐多岬(本土最南端)を目指すツーリングではものすごく便利な航路です。
ただ、便数が少ないのと1度に乗船できる二輪の台数も少ないので注意。
僕は旧運営会社時代の「根占・山川フェリー」に乗船したことがあります(2009年乗船)
天草諸島行きのフェリー
熊本県の西側にある天草諸島は宇土半島先端の三角港あたりから「天草五橋」と天草パールラインと言う主要道路で結ばれています。
なので天草諸島北部は陸路で上陸できるものの、天草諸島南部から鹿児島県(長島町)にかけては橋が架かっていないため、天草諸島南部はフェリーで上陸することになります。
ちなみに、長崎方面から直接天草諸島に上陸できる①島鉄フェリーは上記で紹介したので省略します。
②三和フェリー 【鹿児島県長島町蔵之元港~熊本県天草市牛深港】
天草諸島南部と鹿児島県を結ぶメイン航路は国道フェリーでもある②三和フェリーです。
メイン航路の割には少々便数が少ない気もしますが、天草諸島南部の街である牛深港から天草ツーリングをスタートorゴールできるのはかなりのメリットです。
※乗船した際の記録はこちら↓
③天長フェリー 【鹿児島県長島町諸浦港~熊本県天草市中田港】
利便性では断然②三和フェリーの方が上ですが、こちらも貴重な天草行きの航路の1つです。
他にも鷹島(佐賀県側から陸路で到達可能)から松浦市内を繋ぐ鷹島汽船がありますが自転車と原付までだったりとちょっとマニアックなので省略しました。
離島に行かずとも乗船できるフェリーが多いのでぜひ活用して九州ツーリングを楽しんでください。