「がっかり名所」は伊達じゃない!?
「土佐の高知のはりまや橋で、坊さん、かんざし買うを見た」 のよさこい節で有名。
「はりまや橋」は、江戸時代初期、堀川を挟んで商いを営んでいた播磨屋と櫃屋がお互いに行き来するために架けた私設の橋がその始まりとされています。
周辺の賑わいとともに、のちに公共の橋となり橋の上には十九文屋と呼ばれる小店などが並んでいました。
五台山竹林寺の坊さんが思いをかけた人のためにかんざしを買ったのは、橋の南詰東側にあった「橘屋」という小間物屋であったと言われています。(現地案内板より一部抜粋)
と言うことで、はりまや橋は高知のよさこい節に出てくる場所として知られていて、高知城と並んで高知市街エリアのランドマークとして知られています。
と、同時に札幌・時計台と沖縄・守礼門(もしくは長崎・オランダ坂)と並んで日本三大がっかり名所としても知られています。
がっかり名所と言っても時計台だって中まで入ればそこそこ楽しめるし、守礼門だって首里城が復元された今、がっかりと言うべきでは無いし(焼失したけど)、オランダ坂だって周囲は観光地に囲まれてるだけまだマシ・・・かな?
本気で「何も無いじゃん!」って思うほどの場所は上記がっかり名所の中にはありません。 いや、オランダ坂は危ういとこだが・・・まぁいいや。
しかし、はりまや橋は本当にがっかりせざるを得ませんでした。
で、そんな「現役のはりまや橋」のすぐ横に観光雑誌などで見る「赤い欄干のはりまや橋」こと、江戸時代のはりまや橋を再現した橋とはりまや橋公園と言うちょっとした広場がありますが・・・
そして周囲は高知の繁華街の中心部なだけあって賑わいがありますが、周囲に他の観光地があるって訳でもなく、旅行的な情緒も皆無。
橋を渡っても「あー・・・」としか思えないなんとも言えない気分になりました(笑)
さて、ここまではりまや橋を貶しておいてはアレなので、せっかくここまで来たならはりまや橋の近くの地下通路に降りてみましょう。
実はこれ、戦後から平成初期にかけて国道32号上に設置されていた欄干です。 車道と歩道を分けるために設置されていたもので、撤去後はこの地下通路に保存されています。
ちなみにこの地下通路は、はりまや橋の歴史や説明などが記されたギャラリースペースになっているので、はりまや橋について知るにはかなりオススメです。
そして地下通路を使って国道32号を渡った先のはりまや橋公園に行くと・・・
これは明治41年に作られた2代目はりまや橋です。 元々私設だった橋に渡る人が増加したことから付け替えられた鋳鉄製の橋で、戦後車や電車の普及によって車道用のはりまや橋(地下道に保存されている橋)が作られるまで使用されていました。
現在は移設されて「赤い欄干のはりまや橋」と同様にはりまや橋公園内に展示されています。
と、これまでに何度も付け替えられているはりまや橋の歴史をたどりながら散策してみるとそれほどがっかりしないかもしれません。
意外とこれら全部のはりまや橋の存在を知らない観光客が多いのでせっかくなら全部見に行って見ましょう。
料金:いずれも見学無料
バイク駐輪場:無し。周囲の路駐が目立ちますが自己責任で。
・はりまや橋より約500m北側にあるタイムズはりまや地下駐車場にて自動二輪(原付不可)受け入れ可能(150円/1時間・12時間最大/300円・8:00~22:00(時間外入出庫不可))※地図※
・原付(50㏄まで?)なら高知市HP/駐車場・駐輪場検索ページにて数か所あり
見学時間:自由
HP:よさこいネット/はりまや橋
【訪問時期:2013年5月/最終更新:2020年6月】
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