【2019年宇野~高松航路 休止】四国フェリー&宇高国道フェリーの思い出

四国
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瀬戸大橋開通後も大健闘していた2つの「宇高航路」

 今でこそ四国と本州をつなぐルートといえば瀬戸大橋がメインなんですが、瀬戸大橋ができる以前は、宇高航路と呼ばれる連絡船が四国~本州間のメインルートでした。
 運航休止となった2019年までの109年間もの歴史がある航路は、瀬戸大橋が開通した1988年以降も3社(のちに2社→1社)のフェリー会社がそれぞれしのぎを削るかの如くフェリーを運航を続けていました。

 しかし、2009年~2011年の「1000円高速」や今も続く本四連絡橋のETC特別割引によって四国と本州に架かる3つの連絡橋の通行料が大幅に安くなり、フェリーの需要は激減。 全盛期は24時間運航だった宇高航路も徐々に減便となって、ついに2019年12月に最後の1社となった四国フェリーの宇高航路が休止となり、109年の宇高航路の歴史が幕を閉じました。

 そんな宇高航路ですが、僕は2009年に宇高国道フェリーと2007年&2011年に四国フェリーに乗船したことがあるので、記録としてここに残していこうかなと思います。

最後まで運航していた「四国フェリー」

 四国フェリーはメイン航路(だった)宇高航路の他にも姫路・新岡山・高松各港から小豆島を結ぶフェリーを現在も運航しているフェリー会社で、2019年の12月の最後まで宇高航路を存続させていました。

 四国フェリーから見ればライバル的存在だった宇高国道フェリーとは宇野港と高松港ともにわずか数百メートルしか乗り場が違わないので、お互い相手を意識しながらの運航ダイヤと乗船料金でした。
 そのためか、当時は旅客+バイク(250㏄)で1000円ちょっとで渡ることができたので、瀬戸大橋よりも格安で移動することができました。

 フェリーは短距離フェリーとしてはやや大型サイズのフェリーで(2010年代後半には小型船舶に切り替わった)座席タイプの客室の他に広々とした展望デッキがあって、かなり充実していた船内でした。

 なかでも驚いたのがお風呂まで無料で入れたこと。 もちろん長距離フェリーの大浴場ほどではないですが、しっかりと湯舟とシャワーがあってゆったりとお風呂に入ることができました。
 乗船時間1時間ほどの短距離フェリーで、1000円で移動できて、お風呂まで入れるという貧乏ツーリングには非常にありがたいサービスがあって大好きでした。

 四国フェリー高松港側から
 当時は高松城北側の四国フェリーのターミナルでしたが、2010年代後半にはもっとJR高松駅寄りのサンポート高松フェリーターミナルに変更になったようです。

 四国フェリー宇野港から見る宇高国道フェリーターミナル
 2012年に宇高国道フェリーが撤退したと同時に、四国フェリーも大幅減便&大幅値上げとなり、そこからさらに客足が途絶えていった印象。 かつては宇高国道フェリーと同じく24時間運航していた便数も最終的には1日5往復にまで減少していて、なかなか利用したいときに利用できない状況になっていました。

 しかしながら2007年乗船時は原付ツーリングだったので当然ながら瀬戸大橋は渡れず困っていた時の救世主だったので、やはりこの航路にフェリーが欲しいとこですね。

 四国フェリーは現在も小豆島を結ぶフェリー航路を運航しているので、小豆島を経由して四国と本州を行き来する手段もあります

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四国フェリーのライバル的存在だった「宇高国道フェリー」

 宇高国道フェリー高松港
 当時は宇高国道フェリーと四国フェリーとも24時間運行をしていて、深夜でもどちらかのフェリーターミナルに行けばちょっとの待ち時間で乗船できたのが強みでした。
 僕が利用した時も確か22時か23時頃でしたが両フェリーともに、まぶしいネオンを輝かせてフェリー乗り場まで誘導していました。

 フェリーの中も四国フェリーとほぼ同じような作りで、長椅子の座席に、展望デッキや売店、四国フェリーにあったお風呂も宇高国道フェリーにもありました。 そしてバイク込みで1000円くらいと本州~四国での最安ルートな上にお風呂も入れちゃう、至れり尽くせりな航路でした。

 お風呂から出て間もなく、宇野港に到着。

 今はもう無い宇野港の宇高国道フェリーのネオン。

 到着時点ですでに0時を回ろうかって時間だったので、近くのコミックバスターと言うネットカフェに泊まりましたが、今確認するともう閉店したみたいですね(´・ω・`)

 宇高国道フェリーは2010年に一度撤退を表明したものの、しばらく継続して運航していました。 が、やはり2012年に正式に撤退してしまいました。
 宇高国道フェリーの会社としては存続していますが、フェリー航路は現在持っていません。

 そんなわけで、貴重な宇高航路がなくなってしまったので、強風時の瀬戸大橋が怖かったり、原付ライダーにはかなりの痛手となってしまいました。
 それでも、四国と本州を結ぶ航路はまだいくつか存続しているので、そちらを利用してみるのもいいでしょう。(四国と本州を結ぶフェリーについては現在ページ作成中)