豪雪地帯を通る、スノーシェッドだらけの峠
六十里越は国道252号の新潟県魚沼市から福島県只見町までの区間の峠のことを言います。 六十里越と言われている区間は約24㎞(六里)くらいですが、元々は険しい山々を抜ける峠越えの道だったことから「一里が十里のように感じる」とのことで六十里越と名付けられたのだとか。
現在は立派な国道として整備されていて、数少ない中越と会津を結ぶ重要な国道として重宝されています。
この国道252号は秘境路線と名高いJR只見線と並行するような形で伸びているので、時折小さな川との合間に線路が見えたりします。 現在、只見線は2011年7月の集中豪雨の影響で2021年現在も只見駅~会津川口駅の間で運休しています。
2011年秋に行ったときは、国道252号も新潟県側の峠の途中から通行止めになっていて泣く泣く引き返す羽目に。
2012年2月に国道252号は全線再開され、2013年訪問時にようやく会津まで行くことができました。
なお、JR只見線の不通区間は2022年中に全線復旧して運航再開する見通しとのことです。
県境から先、新潟県側は急坂のヘアピンカーブが続きます。 バイクの大敵、グルービング(縦溝)も沢山あるので注意してください。
福島県側は新潟県側ほどの急坂急カーブは少ないですが、災害復旧・対策の工事が行われているのであまりスピードは出さないように(2013年走行時)。
雪国に多く設置されてるスノーシェッドが六十里越ではよく見られます。 さすがは日本有数の豪雪地帯。 走れど走れどスノーシェッドの連続に冬の厳しさが伝わってきます。
県境より約1km福島県側に六十里越の開道記念碑があります。
開通記念碑から見る田子倉湖。 田子倉ダムによって生成された田子倉湖が山の縫い目を這うように繋がっています。
★Google マップで【六十里越開道記念碑】の地図を見る★
只見町の中心部に程近い所に只見湖公園があります。 只見湖のすぐ近くにある只見湖公園。ちょっとした広場とトイレがある程度ですが、道中の数少ない休息スポットの一つです。
国道252号屈指の難所ですが、新潟福島の豪雪地帯に佇む田舎の景色を感じることのできるルートです。
料金:通行無料
バイク駐輪場:道中小休憩できそうなちょっとしたスペースは点在。道の駅やコンビニなどはごく僅か
該当距離:約42km(上条駅前国道290分岐~只見駅前国道289分岐)
交通規制等:冬季閉鎖(11月中旬~5月中旬頃)
【訪問時期:2011年10月/2013年6月/最終更新:2021年3月】
★Googleマップで【六十里越 (県境付近)】を見る★