【走】 親不知 ★★☆ 【糸魚川市】

関東甲信越
この記事は約3分で読めます。
スポンサーリンク

今も昔も変わらぬ北陸道最大の難所

 国道8号の富山・新潟県境からJR青梅(おうみ)駅付近の約15kmの区間は、親不知(おやしらず)と呼ばれる北陸道最大の難所として知られています。
 「親不知」と言われるようになった由縁も「あまりに険しい道中のため親は子を忘れ、子は親を顧みる暇が無い」という説があります。

 親不知の道中にはそんな説を物語るような、親不知記念広場に母子の像があります。 断崖絶壁の中に作られた展望駐車広場。 母子の像だけのトイレも無い小さなパーキングですが、この難所である親不知の道中では貴重な小休憩スポットの1つです。

 北陸自動車道が開通した今も、多くのトラックが往来する様子を見られます。

 ここからの眺望は親不知の区間で一番と言われてるとか 確かにさっき通った国道8号が断崖絶壁にへばりつくように続いているのがわかります。 一番上の写真もここからの景色です。

★Google マップで【親不知記念広場】の地図を見る★

 そんな伝説が残されている親不知の道路も改良されて現在は3代目。 しかし、日本海の荒波と断崖絶壁の崖に挟まれたウネウネ道を多くのトラックが往来していて、今も北陸道最大の難所に変わりありません
 さらにここを迂回する他の道路も北陸自動車道しか無いので自転車や原付ツーリングにとって一桁国道屈指の難所として恐れられています。 トンネルや落石防止シェルターの中をスレスレで走る大型トラック。 もっと車幅のでかいトラックやトレーラー同士のすれ違いにはトンネルが塞がってしまうんじゃないかと思うほど狭い間隔ですれ違うのでかなり怖いです。

 北陸自動車道親不知ICの近くに道の駅「親不知ピアパーク」があります。 北陸自動車道の高架下を利用した一風変わった道の駅です。 展望広場に軽食や売店にレストラン、海鮮市場や宿泊施設などあります。

 この辺は翡翠(ヒスイ)の産地らしくこの石碑もヒスイで出来てるとか。 他にも巨大な亀のブロンズ像なんかもあって、ちょっと立ち寄ると楽しめるところがあります。

 そしてトンネルの連続だった北陸自動車道もこの区間は海岸線を通っています。 道の駅の東側の北陸自動車道は海に突き出していて、その様子を道の駅から見ることが出来ます。

 似たような景色は東名高速道路の由比辺りにもありますが、どちらも交通の難所として知られた区間で現代の高速道路技術でも困難を極めた様相が伝わってきます。

 

 景色もいいですが交通量が多くてそれを楽しめる余裕が無いほど険しい道のりなので、特に自転車や原付ライダーは細心の注意を払って通ってください。

◆ 国道8号 親不知 ◆
案内:国道8号市振~青梅区間
料金:通行無料
バイク駐輪場:展望駐車場や道の駅など各所無料、四輪と共用
該当距離:約15km
交通規制等:連続雨量が規制値に達した場合は通行止め。詳しくは高田河川国道事務所を参照
・原付や自転車・徒歩も通行可能ですが、親不知区間は路肩や路側帯もほとんど無い上に大型車両の通行が激しい区間です。通行する際は細心の注意を払って走りましょう
HP糸魚川観光ガイド/天下の険 親不知・子不知
【訪問時期:2013年6月/最終更新:2021年4月】

◆【関東甲信越】の記事一覧へ戻る◆