長距離ツーリング時には重宝していた「快活クラブ」
2000年代半ばまでは割とパッとしないネットカフェ(マンガ喫茶)だった快活CLUB(快活クラブ)なんですが、今やネットカフェ業界1番と言えるネットカフェチェーンとなりました。
北は北海道北見市、南は沖縄まで。2020年5月現在、何故か高知県を除いて46都道府県に進出している上に、ほとんどが郊外型の駐車場付きの店舗なのでツーリングとの相性が抜群でナイトパックでネットカフェに泊まるならまず快活クラブを探すほどでした。
ただ最近は駅前や繁華街型の駐車場&駐輪場のない店舗も増えてきたので、繁華街にある快活を利用する際は駐輪場があるか注意が必要です。
最近はスマホのせいか、わざわざインターネットをするためにネットカフェをする人が少なくなったからなのか、快活クラブは”従来のネットカフェ”から脱却するべく?順次、店舗リニューアルを遂げています。
そのリニューアルの一例としては、カラオケやビリヤード・ダーツと言ったアミューズ施設を増設した店舗を増やしたりしていますが、やっぱ僕らが注目したいのは防音鍵付き個室と無料モーニング付きの店舗が増えた点でしょう。
鍵付き防音個室を利用してみました
そんなわけで、最近名古屋までツーリングに行ったので名古屋郊外にある快活クラブ四軒家店に行ってみました。 四軒家店は従来の快活クラブにもあった、リクライニングやフラットブース席などに加えて防音鍵付き個室、カラオケやビリヤードやダーツなど幅広いジャンルの客に対応している店舗でした。
◆値段が以前より割高に?
そしてこちらが四軒家店の料金表(2019年10月時点/HPより抜粋)なんですが・・・なんか以前より全体的に高くなった?
個室でない普通のフラットブース席でもナイト8時間パックで税込1500円台だったはずですが、今は税抜で1600円となっています。
気になって他の店舗も調べてみたんですが、どうやら各店舗によってかなりの料金差が発生しています。
どこの快活に行ってもナイトパック8時間1500円台ってのが一つの良いとこだったんですが、これからは料金表もしっかりチェックしないと予想外に高かったりして気分的に損しちゃうかも? 長距離ツーリングだとこれくらいの差額でも痛い所ですし。
そして四軒家店のナイト8時間パックの場合、通常のブース席と鍵付き防音個室との差額が税抜82円しか違わなかったので、これは防音個室を取るでしょう。
ただ、後日訪問した長野県の快活では、通常のブース席と鍵付き防音個室の差額が税抜282円違っていたので、そこまで違うと少し考えどころ?
◆お部屋はフラットルームを選択。 鍵はタッチ式カードタイプ
四軒家店の場合、通常のブース席は1階で鍵付き防音個室やカラオケなどは2階といったレイアウトになっていました。
受付を済ませると、チェックイン伝票とタッチ式のカードが入った首下げ式のカードケースを渡されます。 このタッチ式のカードが個室のルームカードキーとなります。 2階にもドリンクバーがあってちょっと安心。 そのドリンクバーの先にあるのが鍵付き防音個室エリアで、自動ドアを開けるには先ほどのタッチ式のルームカードをかざす必要があります。
鍵付き防音個室エリアに入るとずらりと並んだ個室が。 指定された個室を探して、先ほどと同じくカードをかざすと開きます。
お部屋はこんな感じ。 180°折りたたみ式のクッションチェアのある「多機能ルーム」とこちらの「フラットルーム」があるそうです。
通常のフラットブースと同様のフェイクレザーのシートに申し訳程度の座椅子、まるで枕みたいな長方形の固いクッション。 自由に取れるブランケット置き場が通路にあるのに、何故か個室にブランケットもありました。
・・・見た感じ、わかる人にはわかる、個室ビデオの個室そっくりですね。
まぁなので、快活クラブの鍵付き個室って一言で言えば個室ビデオからドリンクバー足してエロ要素を薄くした感じと思えばまぁ合ってるんだと思います。
ちなみにわたくしは身長176㎝で、いつも快活の通常ブースフラット席では対角線に寝ると足も頭もギリギリ壁に着かないってくらいなんですが、個室では対角線にならなくてもギリギリ足が壁に着かないってくらいでした。 少々奥行きがあるのかな?
もうちょっと詳しく見てみると、一括管理ながらもエアコン空調がありました。 このエアコン空調の他にも天井に換気扇もありました。
快活は通常ブースもコンセントが充実しているんですが、個室内ももちろんコンセントが完備されています。 ネットカフェで泊まるならほぼ必須の電源確保の問題は、心配しなくていいでしょう。
あとまぁハンガーラックが2つあるのも便利だったかなと。 濡れたタオルをハンガーに掛けて乾燥対策にもなりました。
そしてこのお部屋最大の売りなのが防音なんですが、残念ながらわりと足音とか隣の人の物音とかは聞こえてきます。 会話はまぁ聞き取れるほどじゃないけど、ゴニョゴニョ何か言ってるなぁ程度には聞き取れるくらいの防音具合。
この点に関しては個室ビデオの方が防音がしっかりされてるかな? しかし従来の仕切り板のみのブース席に比べれば防音されていますし、プライベート感も段違いです。 そしてこちらは完全消灯した時のお部屋。 ブース席のような薄明かりが入り込まないだけでも上々なんですが、やけにまぶしいLEDのポッチがあるので完全に真っ暗まではならず。 このLEDのせい(LEDおかげ?)で完全消灯ながらも、目が慣れるとどこに何があるのか薄っすら見えるくらいには明るいです。
【!】鍵はオートロック!ドリンクバーや食事の持ち込み禁止!
さて、ここで注意点が2つあります。 1つはタッチ式カードキーの鍵はオートロックなので、個室を出る時には常に持ち歩いていないといけません。
ちょっとドリンクを飲みたい時や、夜な夜な寝ボケ頭でトイレ行きたい時など、うっかり忘れてしまう可能性大です。
まぁうっかり忘れた場合はフロントに言えばいいんですが、それがまた面倒だなぁと。
そしてもう一つは個室エリア内は快活で注文した食事やドリンクバー&ソフトクリームは持ち込み禁止(全店舗同ルール)ということ。 ドリンクバーまで禁止されると、乾燥しがちな部屋なので水分補給的にかなりキツイ!
まぁこの業界、わりと法律の隙間を縫ってる感アリアリなので、こうでもしないと防音個室なんて実現出来ないんだろうなぁと思ったり。
まぁじゃあどこまで厳しく禁止していて、持ち込んだら防犯カメラ経由で店員に注意されるのかってのは謎なんですが、一応ルール上はダメな以上、僕のHPからはダメとしか言いようがないですね。
外で購入した飲食物はOKということですが、わりとこの持ち込み禁止が個室利用をためらう要素だったりします。
ちなみにドリンクバーや注文した食事を食べるには専用の席も用意されています。 まぁそこそこ使いやすそうな席だけど、やっぱせっかくの個室で飲食したいなぁ。
一部店舗には無料シャワー/コインランドリーもあり ※追記あり
そして最近の快活リニューアルで新設されているのが無料シャワーやコインランドリー。 やはり宿泊・仮眠に特化したリニューアルが多めですね。
今回はシャワーも洗濯もしなかったんですが、外観だけちょいと見ました。 同業他社のシャワーブース付きのネットカフェなんかでは受付に行ってシャワーの予約が必要だったりしますが、快活の無料シャワーは空いていれば勝手にどうぞってスタイルなので、ある意味気楽に使えます。
制限が15分以内ってありますが、まぁあくまで目安です。 実際15分だと服脱いで髪と顔しか洗えないくらいだと思うんですが。 服着て髪乾かすまで入れると30分は欲しいよぅ・・・
コインランドリーは洗濯機、乾燥機各1台でした。 料金も町のコインランドリーよりかは良心的かなと。
※2020年5月追記:相模原中央店のシャワーブースを利用してみました。
相模原中央店のシャワーブースはちょっと特殊で、1階のトイレが二重ドアになっていて、トイレルームの手前がシャワー&洗面ルーム+ランドリーとなっています。
1つめのドアを開けると洗面ルーム。 その奥にはシャワールームが2部屋とトイレへ向かう2つめのドアがあります。 いろいろな快活に行ってきたんですが、これはなかなか見かけない構造ですね。
タオルは無料とのことでこのように大量にストックが常備されています。
そしてシャワールームは空いていれば無料で自由に使用できるので何回でもシャワーを利用することができます(一部店舗は有料の場合があるので要確認)。 他のネットカフェのシャワーだと、いちいち受付に申告するのが面倒だったりするのでこれは結構いいシステムだと思います。
シャワールームも脱衣所も思ったより広くて使いやすいです。 脱衣所が1.2畳くらい、シャワーブースが0.7畳くらいでしょうか。 リンスインシャンプーとボディソープも常備されていました。
シャワールームから足を出さずに取れる位置にタオル掛けがあったのは、地味に配慮された造りかと(笑)
ちなみにシャワーの利用は15分を目安という事でしたが、ちょっと急ぎめにシャワー(洗髪/体洗い/洗顔&髭剃り/着替え)をこなしても20分を過ぎてしまったので、15分で一通り終わらすのって結構無理があるのでは・・・?
でもまぁ15分過ぎたからと言って何か言われたり延長料金を取られるとかはなかったです。
あと洗濯機は1回300円/乾燥機30分100円でした。 1台しかないので使えるかは運しだい?
そんな無料シャワーですが、もし席料が一番安い「飲み放題カフェ(オープンカフェブース)」でもシャワーを利用できるとしたら実質30分200円程度~でカラダをサッパリできると考えればかなりアリかもしれません。
もう一つの快活クラブのリニューアル「無料モーニング」 ※追記あり
写真は2017年頃まで行っていた「0円モーニングセット」
以前も朝6時から10時頃まで「0円モーニングセット」ってのがあって、パソコンの注文システムを利用してよく食べてたんですが、人件費結構掛かってたんですかね?
1個1個作るより食べ放題にして客に取らせた方が良くね? ってなったのか不明ですが、今はほとんどの店舗が無料で食パンとフライドポテトのモーニングが食べ放題となっています。
モーニングの時間は朝6時から10時30分まで。 提供場所は店舗によって様々だそうですが、四軒家店の場合は入り口近くのカフェ専用席にて提供されていました。
フライドポテトは赤外線的な保温器に置かれているので、意外にもサクサクの揚げたて食感が残っていました。
何気に快活のフライドポテトってマックのポテトの次くらいに好きなので食べ放題はありがたい。
このようにフライドポテトと食パンが置かれていて、食パンはセルフでトースターでチンして焼き上げます。 このポップアップトースターで焼くのってなんか新鮮(笑)
そんなわけでいつもながら汚い盛り合わせで恐縮ですがこんな感じです。 食パンにはマーガリンしか用意されてなくてジャム類は無かったんですが、まぁドリンクバーのソフトクリームに付けて食べると美味しいんでそういうので紛らわせるといいかな?
食べ放題とは言え、朝からそんなにパンとポテト食えないので、せいぜい食パン3~4枚くらいがちょうどいいかな?
モーニングの時間になると飲み放題カフェブース利用らしきお客さんがそこそこ入っていたので、実質30分200円程度~でソフトクリーム&ドリンクバーとパン&ポテト食べ放題とみれば、そんな使い方もアリじゃないでしょうか。
ところで、店舗によっては四軒家店のように紙コップ&紙皿なのが気になる。 地元の某駅前店も紙コップだったけど、後日訪れた長野の某店や地元の国道沿いの某店は普通のグラスだったりと、ここも店舗によってまちまち?
※2020年5月追記:コロナ対策後の「無料モーニングセット」を注文しました
2020年5月時点、新型コロナの対策として一時的に「無料モーニング食べ放題」を中止して、「無料モーニングセット」をネットで注文するシステムに変更となりました。 そして無料モーニングセットを注文して出てきたのがこちら。 1回しか注文できない代わりに一昔前に実施していた「0円モーニングセット」の4倍ものボリュームでやってきました。 さすがに以前はついていたコーンはついてきてないですが、まぁ残してたしなぁコーン。
ポテトも以前の0円モーニングの約4倍の十分なボリューム。 お代わり不可とはいえこれだけあれば十分ではないでしょうか?
快活クラブ「鍵付き防音個室」&「無料モーニング」総評
鍵付き防音個室に関しては確かに快適性がアップしましたが、ドリンクバーが個室内持ち込み不可なのと、通常のブース料金と比べたりライバルとなりうるであろう個室ビデオ店の料金と比べると少々割高感が否めません。
もう1つ欲を言えば、料金はそのままでナイト9時間にしてほしいなぁと思いました。 シャワー無料とかで割高なぶんをカバーできるのは助かるんですが、その分仮眠の時間が削られてしまうので8時間だと少々短いと思いました。
ただ、鍵無し仕切り板のみの通常ブースや若干アングラオーラ漂う個室ビデオには無い安心感やプライベート感はそこそこ確保されていたし、仮眠するなら値段によっては全然アリだと思いました。
そして無料モーニングも、朝6時と同時にみんな群がって以降補充されずに食えず終い・・・なんて事も無く、定期的に補充されてましたし、無くなっても店員に一言言えば補充してくれる旨の案内もあったので食えずじまいにはならなさそうです。
よほど朝食で目当ての店が無い限り、長距離ツーリングで朝食の心配をしなくていいってのは結構なメリットなので、鍵付き防音個室なのか通常のブース席を使うかはともかく、今後も快活がネカフェ泊第1候補となりそうです。
料金(ナイト8時間パック/税抜):ブース1600円/鍵付き防音個室1682円
◆シャワー無料(予約不要/15分目安)・洗濯機1回300円、乾燥機30分10円
バイク駐輪場:無料/店舗横側が自転車・二輪置き場となっています(屋根無し)
営業時間:24時間/無休
備考:無料朝食6:00~10:30まで、1階入り口付近の飲み放題カフェエリアに設置
HP:快活CLUB
※各店舗の情報もこちらのHPで確認してください
【訪問時期:2019年9月/最終更新:2019年10月】