【撮】 飯盛山・さざえ堂 ★★★★ 【会津若松市】

東北地方
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白虎隊自刃の地「飯盛山」と不思議な建造物「さざえ堂」

 飯盛山は会津若松市にそびえる標高314mの山で、白虎隊の自刃の地として知られている名所です。 歴史散策をメインとした会津若松を代表する観光地として多くの観光客が訪れる場所となっています。

 飯盛山参道入口 土産物屋が建ち並ぶなか現れる急な石段。 ざっと250~300段はあるでしょうか。

 その階段の隣にあるトンネルみたいなのは動くスロープというもので、楽に登ることができますが通行料250円也。 ちゃっかりお金を取ります・・・
 まぁ実際普通に上れなくもないのと、この階段の他にも厳島神社を経由する迂回ルートがあるので、わざわざ動くスロープを使うこともないかと思います。

 階段もしくは厳島神社の迂回ルートを登り、しばらく先に進むと白虎隊の墓があります。

 さらに先、今度は階段を少し下ったところに白虎隊の自刃の地へ着きます。 白虎隊が鶴ヶ城を確認した際の石碑。 多少標高のある飯盛山でも約3㎞離れた鶴ヶ城の姿は、肉眼ではなかなか見えませんでしたが・・・

 ここから見る鶴ヶ城方面の景色。 会津若松市街を一望できます。 写真中央左寄りの緑地帯の部分が鶴ヶ城だと思います。

 戊辰戦争の会津鶴ヶ城の籠城戦の時、白虎隊は飯盛山のこの地で鶴ヶ城を確認した際、鶴ヶ城が燃えていると誤認(実際は鶴ヶ城近くの武家屋敷が燃えていたとの事)して、会津藩の敗戦を悟った白虎隊の生き残り19人はこの地で自刃して命を絶ちました。
 確かにここから鶴ヶ城の方面を見ても、城の姿までハッキリと見えなかったですね…
 白虎隊の多くは10代の少年で、若すぎる死に今も多くの参拝客が訪れています。

 さて、この飯盛山には変わった建物があります。 それが二重らせんという非常に珍しい造りをしたさざえ堂です。 さざえ堂は1796年、実相寺の僧郁堂により建てられた仏堂で、建物の中に2つのらせん状の通路を組み込むことで、行きと帰りで同じ道を通らないようにできています。

 さざえ堂入口。 入り口からすでにらせん状の階段、と言うかスロープがグルグルと続いています。

 建物自体はそれほど大きくは無く、少し狭くてやや急ならせんスロープを3~4周グルグル登っていきます。
 そして行きついた先が頂上。 この太鼓橋を渡ることで下りのらせん通路へ進むことができます。

 そして天井が物々しい数の千社札が張られていて不気味でした。 さざえ堂は国の重要文化財に指定されている歴史ある建物なんですが、千社札の貼り付けは現在は禁止に。 落書きも多かったのは残念ですね。

 しかし、この珍しい構造のさざえ堂は海外からも建築家が視察しに来るほどの名建築。 いかに斬新な構造の建物だったのかが伺えます。 白虎隊関連の史跡よりも人気かもしれない飯盛山のさざえ堂。 特に建築物マニアにはたまらない場所だと思います。

◆ 飯盛山(いいもりやま)・さざえ堂 ◆
住所:福島県会津若松市一箕町八幡弁天下
料金:飯盛山散策無料、さざえ堂入堂料400円
バイク駐輪場:飯盛山周辺は土産物屋の「条件付き無料駐車場」がいくつかありますが、飯盛山入口交差点より会津若松市街方面へ100mほどの位置に市営観光客専用駐車場にて無料で停める事ができます(四輪と共用)【地図】。 
拝観時間:飯盛山・・・散策自由
・さざえ堂(4月~12月)・・・8:15~日没/冬期は9:00~16:00
定休日:年中無休
HP会津若松ナビ
【訪問時期:2013年6月/最終更新:2021年3月】
★Googleマップで【飯盛山(無料駐車場)】を見る★

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