震災以降として保存、国営の追悼施設として周辺と一体開発中
旧:道の駅「高田松原(タピック45)」はかつて陸前高田市の国道45号沿いにあった道の駅で、2011年3月11日の東日本大震災の津波で大きな被害を受けたました。
震災後は取り壊される事なく、震災の被害を伝える震災遺構として保存が決定されました。
道の駅のメイン施設だった「タピック45」。 津波はこの三角屋根をわずかに残すところまで押し寄せ、三角屋根の屋上に逃げた3名がギリギリのところで津波を免れ生き延びたそうです。 (三角屋根部分は階段と展望台になっている)
高さ14.5m地点まで津波が押し寄せたことを知らせるプレート。 建物の3分の2以上が飲み込まれていたことがわかります。
2017年訪問時は内部の立ち入りは原則できないものの、滅茶苦茶にされた内部の様子がほとんどそのままの状態で保存されていました。
この旧「タピック45」は2021年度を目途に保存、公開が予定されています。
旧道の駅内には追悼施設と慰霊碑も設置されていました。 現在も残されているかは不明。
他には、かつての陸前高田市街地の様子や高田松原の様子を記録した情報館もありました。
こちらが震災前の高田松原。
高田松原は約7万本もの松の木が植えられていましたが、写真右側に現在の「奇跡の一本松」があり、当時からかなり大きな松の木だった事が伺えます。
震災後の同地点の写真。 あれほどあった松原が跡形も無くなっていて、奥の高田松原ユースホステルの建物まで見えてしまっています。
訪問時は仮設の展示施設だったので、現在もあるか不明ですが、この情報館の展示スペースは小さいものの、かつての陸前高田の賑わいを記録した映像など、今では貴重となってしまった資料があるので是非見学してみてください。
なお2020年12月現在、この旧道の駅や奇跡の一本松などのエリアを整備して、岩手県では唯一となる国営の東日本大震災の追悼施設「高田松原津波復興祈念公園」として段階的にオープンしています。
これにより長らく休止中だった道の駅「高田松原」も追悼公園の一部として再開しました。
料金:入場無料
バイク駐輪場:無料/四輪と共用
※追悼施設整備の為、一時的に駐車場に入れなくなっている場合あり
見学時間:9:00~17:00(復興まちづくり情報館)
・駐車場に立ち入る分には特に制限なし
所要時間:約20分
HP:道の駅「高田松原」
【訪問時期:2017年9月/情報更新日:2020年12月】
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