12時間滞在にしては十分すぎる豪華さなフェリー
阪九フェリーは大阪府泉大津市泉大津港~北九州市新門司港航路と神戸港~新門司港航路を持つフェリーで、長距離フェリー激戦区ともいえる関西~九州航路のうちの1社です。
僕は泉大津から新門司港の航路で乗船しました。
関西~九州航路のフェリー会社のほとんどが大阪市内、もしくは神戸市内に発着点を持っていますが、阪九フェリーは大阪港よりも約20㎞南の”泉大津港”から発着するのが特徴。
大阪市以南から出発する分には便利な場所ですが、大阪市よりも東~北の方向から出発すると泉大津港まで想像以上に時間がかかるので、かなり時間に余裕を持って出発するのが無難です。特に大阪市街を迂回する中環(府道2号)が意外にも長く続く上、高速道路もちょくちょく渋滞するポイントが多めです。
そんなわけで僕も予想以上に時間がかかってしまい、受付期限ギリギリでの到着。 フェリーターミナルの外観しか写真を撮ることができませんでした・・・
今回乗ったのはツーリング当時(2015年)に就航したばかりの新造船「ひびき」です。
ここ数年の間に関西~九州航路の各会社が新造船を投入していて、さながら乗客の奪い合いの様相が伺えますが、こちらとしてはきれいで便利になった快適な船で過ごせる機会が増えたのは嬉しいことです。
そんなわけで早速乗船出発前の泉大津港。
中央に見える橋はフェリーターミナルのある小津島をつなぐ泉大津大橋。
エントランスの吹き抜けエリア。
北海道行きのフェリーよりも短い航行時間のフェリーなのに、北海道行きのフェリーと同等以上設備の充実さと豪華さがあります。
さすがに太平洋フェリーほどの充実度では無いですが、それでもどことなく太平洋フェリーに近いレベルのサービスの良さがありました。
吹き抜けのエントランスでミニライブもありました。 こういう生ライブ的なイベントがあるのもちょっと太平洋フェリーっぽいですね。
こちらは6階の展望ラウンジ。 ラウンジも各階至る所にあってスペースをゆったりと利用できるのが良かったです。
もちろん売店もあり。
このほかに電子レンジや給湯器も用意されていました。飲水機はあったっけ・・・?
ちなみにお風呂は内風呂に加え展望露天風呂までついています。ガラス張りの展望風呂のフェリーは多いが露天はさすがに初めての体験でした。
さすがに写真は撮ってないので各自調べてみてくださいm(_ _)m
そしてショボイとわかってても見てしまうゲームコーナー。 本当にお気持ち程度のスロットとクレーンゲームがあるだけでした。
各フェリー会社に言えるけど、ゲームコーナーに関しては新造船になってもあんま充実してない(むしろ縮小傾向)ので、時間を潰せるゲームが少ないのがちょっと残念。
そして部屋ですが、いつものように2等で予約したのですが、受付で「本日は空いておりますので1ランク上のスタンダード洋のお部屋を無料でご用意できます。」と嬉しい心遣いが!そんなわけでお言葉に甘えてスタンダード洋の部屋を借りることが出来ました。
あくまで閑散期だから&イレギュラーなサービスだと思うので過度な期待しないように(笑)
スタンダード洋は最近の新造船によくある、1室上下2段の横型カプセルホテルタイプの部屋。中にはドリンクホルダーやコンセント付き照明や・・・
そして地味にうれしい貴重品BOXと簡易的な空調が付いていました。 この客室については太平洋フェリー「いしかり」の同タイプの部屋よりも快適でした。
レストランは食べ放題バイキングではなく、カフェテリア方式となっています。
某「○○食堂」のように自分で料理を取って精算するセルフ食堂のスタイルになっています。
長距離フェリー=バイキングってイメージもちょっとあったりしますが、最近の長距離フェリーは割とバイキングを取りやめている所も多く、1500円前後のコースディナーになっている所もあります。 こちらはコースディナーほどかしこまった感じじゃなく、自分が食べたいものだけチョイスしてお金を払うシステムなので気軽に利用できたのがちょっとケチな僕には大助かりでした(笑)
とりあえず温かいのが欲しかったのでご飯と豚汁と煮物を取りました。 ご飯(160円 180円2019年)はおかわり自由なのでとりあえず腹いっぱいにはなりますね。
そして瀬戸内航路最大の魅力は明石海峡・瀬戸大橋・しまなみ海橋の橋をくぐるシーンです。写真は明石海峡大橋。
こちらが瀬戸大橋。だいぶ写真がブレてますが。
瀬戸大橋は意外とライトアップは控えめでした。 ひょっとしたら遅すぎて消灯されたのかも?
あと、さすがにしまなみ海橋通過時は就寝中だったので写真は無し(笑)
◆翌日◆
到着後に行きたい食堂があったので、朝食はフェリーのレストランでは食べなかったんですが、こんな朝定食&モーニングセットもあるそうです。 この他にも朝用の単品メニューもあり。
そしてほどなくして新門司港到着のアナウンスが。 11月の空、まだ薄暗い6:00前に新門司港に到着しました。
新門司港に上陸!
関西~九州のフェリーは翌日の朝早くに着く便が多いので、1日を存分に有効活用できるのが大きなメリット。
新門司港に着いてまずびっくりしたのが、阪九フェリーの新門司港ターミナルがめちゃくちゃ奈良っぽい建物だったこと(笑) 平城宮?
各社が運行している関西~九州航路のフェリーの中では現時点では一番快適だったと思えるフェリーです。 唯一のネックとしては、泉大津港までのアクセスが意外としんどかった、かなぁ・・・?
泉大津までのアクセスさえOKだったら料金の割には充実した船旅ツーリングが楽しめると思います。
基本情報
案内:泉大津港・・・大阪府泉大津市小津島町1-3
最寄ICは阪神高速泉大津ICまたは堺泉北有料道路助松IC。府道29号線「北九州・門司行フェリー乗り場」方面へ
新門司港・・・福岡県北九州市門司区新門司北1-1 ※奈良の平城宮っぽい巨大なフェリーターミナルが目印。
・泉大津~新門司の他にも神戸~新門司の航路があります(毎日1便運航)
◆参考料金(通常期間/特別期間)※2019年7月1日時点
スタンダード和室:6,680円/7,400円
スタンダード洋室:7710円/8430円
※旅客料金の他に二輪料金が別途必要
自転車:1,790円/1,900円
原付:3,340円/3,540円
125㏄未満:3,340円/3,540円
750㏄未満:4880円/5080円
750㏄以上:6420円/6630円
※インターネット割引など各種サービスあり。
◆ダイヤ (上下便同時刻)
17:30発~翌6:00着
※乗船手続きは遅くとも出航30~60分前までに済ませてください。
乗船時間:約12時間30分
HP:阪九フェリー