未だ未開通区間のある”酷道”
とは言うものの、未開通区間はいずれも林道を経由して走破できるのと、路面に落石が転がってる所もあれど全線舗装(林道含め)されているので、大型バイクでも走破可能です。 決して楽ではないけども。
僕は浜松~上田のうち、「酷道」区間を含む浜松市街~茅野市街まで走りました。
浜松市天竜区の中心部を越えてしばらく北上すると時々1.5車線ほどの狭い区間が増え始めてきます。
天竜区水窪地区を越えてさらに北上すると、よく整備された2車線道路から一気に超狭路1車線道路へ変貌します。 これが国道未開通区間を迂回する林道、兵越林道(ひょうえつ,「ヒョーごし」とも)です。
静岡県と長野県の県境にあたる青崩峠(標高1082m)を迂回する兵越峠(標高1165m)へ差し掛かります。
結果的にこの兵越林道が実質国道152号の代わりといった存在となり、静岡県と長野県を直接結ぶ唯一のルートとなります。
静岡の遠州軍と長野の信州軍が3本勝負の綱引きで競って「国境」を1m単位で自国の領土に出来るという、県境を跨いだ珍しいイベントが行われています。
この写真だと右側の白いポールの標識(県境)より1m静岡側に「国境」の杭があるので信州軍が1m領土を増やしていることになります。 もちろん「国境」の杭は行政上の境ではないのでしっかりそれも案内板に記されています。
林道から国道へ合流してしばらくは飯田市(旧南信濃村)の町を通りながら2車線~1.5車線の国道を北上していきます。
ちょびっとだけ開通している国道474号三遠南信道を避けて国道152号へ進むと2つ目の迂回林道「蛇洞林道」(じゃぼら)へ進みます。 こちらも道なりに進めば林道へ入るので迷わないハズ。
その名の通り、地蔵峠のと頂上付近には小さなお地蔵さんが祀られています。
ここまで来ると国道152号は1車線の区間がメインとなってきて、酷道らしさが出てきます。
そして大鹿村と伊那市を隔てる分杭峠(標高1420m)へ差し掛かります。
ギリギリ1車線な超狭路の分杭峠を下って河川に差し掛かると2車線道路へ回復して「酷道」区間は終了です。 この先茅野市や上田市までは普通の国道らしく、概ね2車線道路となって交通量も多くなってきます。
この先茅野市街~上田市街までの区間は未走破ですが、この先はほぼ2車線で「酷道」と言われる区間は無いと思います。
西側を並行する三遠南信道や国道151号・153号より景色が良くてある意味走りがいがあるかもしれないけど、浜松北部から伊那市長谷にかけてはさすが酷道と言われるだけある道中なのと、思ったより時間が掛かることは覚悟の上で走ってみてください。
料金:通行無料
バイク駐輪場:–
・分杭峠周辺は駐車禁止
該当距離:約260km(全線)
交通規制等:特になし。大雨時には通行止めとなる場合あり
【訪問時期:2012年7月/最終更新:2021年7月】
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