【撮】　三県境　★★☆　【栃木･群馬･埼玉】

県境マニア向け…と思いきや意外と人気のスポット

　県と県を仕切る境目を「県境」と言いますが、3つの県の境目の部分を「三県境」と言い、三県境が全国に40か所以上あります。

　そのほとんどの三県境が山岳地帯や河川など一般人が簡単に行けるところに存在しないのですが、栃木･群馬･埼玉の三県境は田園地帯の一角にあり、誰でも気軽に行ける三県境として非常に珍しいスポットとなっています。

　その三県境は渡良瀬遊水地に近い道の駅「かぞわたらせ」から約500mほど離れた所にあります。　市や県の公式HPによると道の駅に車(バイク)を停めて徒歩でのアクセスとの事。

　一応三県境のすぐ近くに砂利の駐車場らしきスペースがあるものの、道中の道はやや狭いのとそもそも三県境の為の駐車場なのか明確な案内がありませんでした。　まぁ僕はこっちに停めたんですが、良かったのかな？

　三県境は田園地帯の水路の境目を県境として仕切られていて、数年前までは一部の県境マニアしか知られてない存在だったので、簡素な案内版しかない普通の田んぼのあぜ道でした。

　しかしいつからか、マニアックな観光スポットとして県境マニアならずとも幅広い人々に知れ渡り、一躍人気観光地として有名になりました。

　それに伴ってか、田んぼのあぜ道部分を3市町が買い取って観光向けに補修整備されて、現在のようなアクセスしやすい環境となっています。

　三県境の群馬県側から。　このように田んぼの水路を境に県境となっていて、交差部分に三県境用の記念プレートが埋め込まれています。

　そもそもは三県境はこの位置ではなく渡良瀬川の中でしたが、明治～大正にかけての渡良瀬川改修工事によって河道が変わり、現在の水路の位置に県境が重なるようになりました。

　周辺は昔と変わらず田んぼと住宅がある風景で、特別景色が良い訳ではなく。
　とはいえここ数年でテレビで紹介される事もあってか、意外と観光客も訪れるようになってちょっとしたプチ人気スポットとして立ち寄るには良いかと思います。