2024年頃まで石垣の大修理中の為、お城は移動中
弘前城は現存十二天守の中で最も北にある天守で、桜の名所として非常に有名なお城です。
2007年の石垣の状況調査で石垣が外側に膨らむ「はらみ」が確認され、今後大地震等で崩壊するおそれがあることから、100年に1度の石垣大修理に取り組んでいます。 そのため、2015年から石垣の解体・修理及び、天守が曳家によって20mほど移動されています。
それによって、観光雑誌などでおなじみのこの写真(2011年撮影)、下乗橋から見る弘前城の景色は・・・
このように、天守は奥に移動され、石垣には足場が組まれています(2015年撮影)。 2018年時点では、天守沿いにあった内濠の一部が埋め立てられ、石垣の撤去はほぼ完了しています。
この大規模修繕は10年を見越しているとの事ですが、再び天守が元の場所に戻るのは2025年以降にずれ込む(東奥日報)とされています。
ちなみに、。2017年来訪時にはこの工事の様子を見学できる専用の展望台も設置されていました。 現在も設置されているかは不明。
展望台から見る大修理の様子(2017年9月撮影)
おなじみのポジションからの弘前城が見られないのは残念ですが、こんな姿の弘前城も今でしか見られないので逆に今見に行くのもチャンス?だと思います。
せっかくなので、天守の中も見学してきました。 この建物は元々天守して建てられたものではなく、1627年の落雷による焼失した天守の代用として建てられたもので、当時は櫓(御三階櫓)として使われていた建物。 それが次第に事実上の天守として運用された事で弘前城の天守となっています。
その為か、天守の高さは14.4mと、三重天守の中ではもっとも小さいお城となります。 天守内部も人が長く居るような造りではなく、あくまで櫓のような感じな間取りでした。
ちょいちょい極太な鉄骨が見えるのも現存天守にしてはかなりめずらしい?
まるで復元天守によくある、資料館のような展示内容でさほど現存天守らしさは感じられない?
最上階から見える景色も低めなのでそれほど見渡せませんが、遠くから岩木山が見えます。
桜&弘前城の景色があまりにも有名すぎるからか大きな城の姿をイメージしていましたが、思った以上に小さい天守です。 しかし、弘前城公園自体は非常にだだっ広いのでガッツリ散策するなら時間をかけて歩いてみるのも良いかなと思います。