東日本大震災を後世に伝える一本松
※2011年10月/2013年6月/2015年9月/2017年9月訪問
↓ ↓2011年10月訪問時↓ ↓
東日本大震災以降メディアで度々取り上げられていた奇跡の一本松は元々陸前高田市の沿岸部にあった高田松原の松の木の1つでした。
クロマツとアカマツ合わせて約7万本にもなる広大な松原は国の名勝にも指定され、海岸の海水浴場と共に陸中を代表する観光地として知られていました。
明治から昭和にかけて度々津波の被害を受けては耐えていましたが、東日本大震災では10mを超える津波が襲い、松原はほぼすべて流されてしまいました。 その中でただ一本だけ流されること無く立ち続けた松の木が奇跡の一本松です。
津波にも負けず立ち続けた姿は復興のシンボルとして称えられていましたが、津波と地盤陥没による海水の浸入により段々と腐食していき、松は衰弱していきました。
なんとか延命しようと保護活動を行いましたが、2011年10月には根が腐食していることもわかり、これ以上の延命措置は不可能と判断し、保護活動を中断しました。
現在はかつてここに松原があったことを示すため、震災を後世に伝えるために一度伐採して防腐処理を施した上でモニュメントとして残しています。
↑ ↑2011年10月訪問時↑ ↑
↓ ↓2013年6月訪問時↓ ↓
奇跡の一本松は型を取りレプリカという形で2013年7月に一般公開されました。
今は国道の修復もある程度終えたこともあり、奇跡の一本松用の臨時駐車場が整備されていました。
一本松のすぐ後ろの白い建物は陸前高田ユースホステル。 まだ取り壊しされてない大型施設の一つです。
ちなみに、一本松から南の方の山を見ると一部切り開いた箇所が見えます。
↑ ↑2013年6月訪問時↑ ↑
↓ ↓2015年9月訪問時↓ ↓
↑ ↑2015年9月訪問時↑ ↑
↓ ↓2017年9月訪問時↓ ↓
2015年訪問時には至る所にあった巨大ベルトコンベアもすっかり無くなってしまいました。
奥の方にある「陸前高田ユースホステル」も震災遺構として保存予定で、今も取り壊されず残っています。
この宅地開発していた高台沿いに三陸道路が開通したりと少しずつですが、新しい陸前高田の復興の土台が完成しつつあります。
料金:見学無料
バイク駐輪場:津波復興祈念公園の駐車場を利用(無料,四輪と共用)
※駐車場から奇跡の一本松まで徒歩約10分
所要時間:約50分
HP:陸前高田市/奇跡の一本松
【訪問時期:2011年10月/2013年6月/2015年9月/2017年9月/最終更新:2020年12月】
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