開放的で壮大な拝殿「長床」が有名
「熊野神社」という名の神社は喜多方市のこの神社の他にも、全国に3000社にも及ぶので「熊野神社」自体に割と珍しさは無いのですが、喜多方市にある新宮熊野神社は「長床」などの多くの文化財が保存・展示されていて、喜多方市を代表する神社の1つとして知られています。
新宮熊野神社の建立は平安時代後期1055年、源頼朝の戦勝祈願のために紀州の熊野神社から勧請創建されたのが始まりとされています。 その後1085年頼朝の息子・義家の命によりこの地へ遍座されました。
しばらくすると正面に壁のない巨大な建物が見えてきます。 これが新宮熊野神社のメインでもある長床です。
長床は直径1尺5寸の円柱44本が等間隔に並べられていて、壁は一切無くすべて吹き抜けの空間となっており、熊野三山の本殿へ向かう階段前に位置しており、長床は拝殿という位置づけになっています。
平安時代末期から鎌倉時代初期に建てられたものとされていて、1611年の大地震により倒壊した後修復、現在の長床は1974年に再修復されたものになります。
古風なステージのような空間。 静かな神社の中でもここは特に厳かな雰囲気が伝わります。
その長床の先にあるのが本殿
ちょっと残念?なのは、神社としては珍しく参拝料が必要となります。 その代わり宝物殿の見学が無料なので、せっかく参拝するならば宝物殿も立ち寄ってみたいところ。
それ以上に、是非この長床の不思議な空間を一度は味わいに行ってほしいところです。
・道路案内では「長床」と表示されています
料金:参拝料300円
バイク駐輪場:神社入口横に四輪10台分程度の駐車場あり。無料,四輪と共用
拝観時間:8:30~17:00
・12月~3月は土・日・祝のみ見学可
所要時間:約30分
参考HP:喜多方観光物産協会/新宮熊野神社と長床
【訪問時期:2011年10月/最終更新:2021年3月】
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