夜間開園中のグラバー園を散策してきました【長崎ひとり旅】

その他旅記録
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意外と入れる機会多め「夜間開園中のグラバー園」

 長崎空港近くのちゃんぽん屋さんで腹ごしらえしたのでようやく長崎市内に着きました。

 しかし車を繁華街の駐車場に停めた頃にはすでに17時を回っていて、主要な観光施設はもう閉鎖する時間かなーと諦めていました。

 …と、思っていたら、どうやらグラバー園はちょうど夜間開園期間らしく、通常18時で閉まるところを20時まで開園中という事で、早速行ってみました。

グラバー園へは「グラバースカイロード」ルートの方が楽

 さてここで、徒歩でのグラバー園へのアクセスについてサクっと紹介します。

 長崎市電「大浦天主堂電停」で下車して、お土産屋さんが密集している観光通り「グラバー坂」を上って、世界遺産「大浦天主堂」を見学(礼拝)しつつ、グラバー園に向かうという長崎観光鉄板ルートが、上の画像で言う「①」ルートでございます。

 ですが今回はあえて、ちょっとマイナーな「②」ルートで行ってみました。
 理由を先に言うと「全行程のほとんどが下り坂で体力的に楽」なのと「ちょっと変わった乗り物に乗れる」からでございます。

近未来感ある斜行エレベーター「グラバースカイロード」

 石橋電停から3分くらい歩いたところに突如現れるのがこちら、グラバースカイロードという斜行エレベーターでして、全長160m・高低差50mもの坂道を一気に登りきることができます。

 こちらは観光客向けでなく、急斜面に開発された住宅地に住む地元の人のために整備された公道でして、地元住民はもとより観光客も無料で利用することができます(一応、混雑時は地元民が優先)

 あくまでエレベーターというくくりでケーブルカーなどではないため1~5階まで各階に止まることも可能でございます。 が、グラバー園に用がある場合はそのまま5階まで上ります。

 5階で降りて景色を見渡すと、坂の街長崎らしい景色が見られますが、その中でもグラバースカイロードの近未来的な建築物に目を惹かれます。

 さらにその先にはもう1基、垂直エレベーターがあるので最上階の3階へ行きます。

 垂直エレベーターを降りると、標高をかなり稼げたようでかなりいい景色が見渡せます。

 ここからグラバー園第二ゲート出入口はすぐ目の前
「グラバースカイロード」ルートだとグラバー園に行くまでも、ちょっとしたB級スポット観光が楽しめます。

夜間開園中のグラバー園はライトアップが見どころ

 さて、これまで5.6回長崎に来たもののグラバー園は初だったりします。 
 なのでほとんど前知識無しだったんですが、とりあえずグラバー園はメインの「グラバー邸」だけでなく、複数の住宅や洋館が立ち並ぶ居留地を保存(移設)しているエリアということでして、ざっと散策するだけでも1時間以上は見た方がよさそうです。

 そして、第二ゲート出入口から入ってすぐにある洋館は旧三菱第2ドックハウスでございます。 長崎市内には三菱重工の造船所があり、三菱と強い繋がりがある町として知られています。

 旧三菱第2ドックハウスの2階からの景色がおそらく、グラバー園内では最も高い位置から見る景色でして、グラバー園内を手前にみる長崎の夜景はどこか異国情緒を感じさせます。

 そしてこの時間は夜間開放時間帯ということで、至る所でライトアップやイルミネーション、プロジェクトマッピングで装飾されていて、日中のグラバー園とはまた違う雰囲気を楽しめます。

 や、ワタクシ普段のグラバー園は見たことが無いんですが…まぁいいや

 そして、基本的にグラバー園内も第一ゲートから第二ゲートに向かって険しい上り坂となっているため、第二ゲートスタートの場合はほぼ全行程下り坂で散策することができるというのも「グラバースカイロード」ルートのオススメの1つです。
 一応、園内に上り坂の動く歩道があるので活用すれば多少楽かもしれませんが。

 そして、プロジェクションマッピングの的にされているこちらが旧リンガー住宅でございます。

 いまでこそ某ちゃんぽんチェーンなイメージが強いリンガーですが、グラバー商会に勤務したのち、リンガー商会を立ち上げた貿易の実業家、らしいです。
 グラバー園内にある洋館の中はシンプルな展示と共に見学することが可能でして、当時の生活の様子を再現している部屋もありました。

グラバー園のメイン「旧グラバー住宅」はかなり下った先

 

 数々の洋館を巡りつつ、散策ルートを降りていくとようやく旧グラバー住宅が見えてきました。

 旧グラバー住宅。 トーマス・グラバーは「グラバー商会」を設立し、長崎に西洋式のドックを建設して日本の近代化を大きく発展させました。
 1859年にグラバー住宅を建設し、現在では国の重要文化財に指定されており、世界遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産の1つのなっています。

 他の洋館と比べても少し変わった形をしている住宅でして、半円状のガラス張りの部屋には観葉植物が置かれていました。

 旧グラバー住宅も中に入ることができ、シンプルな案内のみで当時の生活の様子がわかるようになっています。

 第二ゲートから散策した場合、メインの旧グラバー住宅に行くまではかなり下りないといけない反面、第一ゲートからは序盤に旧グラバー住宅にたどり着くことができるという散策コースとなっています。
 旧グラバー邸だけサクッとみるだけなら第1ゲートからの方がいいかもです。

 そして、散策順路をたどっていくと最終的に長崎伝統芸能館という施設の中を通って出口へ、という流れになります。

 中は長崎くんちの祭り会館でして、思ったより簡素な展示内容でした。
 さっきまで西洋な洋館ばかり見ていたので、急に和のお祭りムードとなって、ちょっと雰囲気にギャップを感じました(笑)

その他/良かった点・気になった点

 そんなこんなで、予想以上に時間をかけて散策しましたグラバー園でして、正直ここまで広い園内だと思っていませんでした。

 特に今回はライトアップの時間帯に行ったのでまた違う雰囲気を感じた園内でしたが、しっかり洋館の中まで見学できましたし、一石二鳥だったかもですね。

 グラバースカイロード経由でも園内を順路に従って進めば第1ゲートの出口から出ることになりまして、帰りしなに大浦天主堂に立ち寄ることもできるので、少しでも疲れたくなければ石橋電停からグラバースカイロード経由が良いかもしれません。

◎国の重要文化財や世界遺産の構成資産の洋館をたくさん見学できる
◎入園料が思ったより安く、園内もかなり広い
〇夜間開放期間が多めで、ライトアップも楽しめる
〇洋館の中もほとんど見学でき、展示はシンプルで生活の様子が伺える再現度
・周辺は大浦天主堂など長崎観光のメインスポット
△アクセス・園内散策共に上り坂多め
→グラバースカイロード経由なら多少マシ
・基本的に洋館や居留地が点在しているだけなので興味ない人には刺さらないかも
・周辺の有料駐車場がやや高い(四輪)

「グラバー園」 詳細

◆ グラバー園 ◆
アクセス:「大浦天主堂電停」よりグラバー坂を上って徒歩約7分
・「石橋電停」よりグラバースカイロードを経由して徒歩約7分
料金:大人620円
バイク駐輪場:長崎市松が枝町駐車場【地図】/長崎市松が枝町第2駐車場【地図】が最寄り
【最初の30分60円/以降30分毎60円/当日最大200円/時間外入出庫不可/HP
営業時間:8:00~18:00(閉園20分前受付終了)
・夜間開放期間はこちらを参照
定休日:年中無休
HPグラバー園
【訪問時期:2025年4月/最終更新:2025年8月】
★Googleマップで【グラバー園】を見る★

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