熊本最古の神社の一つ。「手野の杉」の一部を保存
国造神社(こくぞうじんじゃ)は阿蘇神社が祀っている十二神の内、国造速瓶玉命(はやみかたまのみこと)を初めとした四柱を祀っていて、熊本で最も古く創建された神社の一つとして歴史価値も非常に高い神社です。
国造神社周辺から阿蘇の盆地を見渡す
国造神社は阿蘇神社と同様で全国でも珍しい横参道となっていますが、賑やかな阿蘇神社周辺の参道に対してこちらは、民家が数軒あるだけの非常に静かな場所にひっそりと建っています。
横参道の南には阿蘇神社、さらには阿蘇山中岳に向けて続いています。
国造神社 社殿
境内自体は広いものの建物の規模としては普通の神社と変わらない大きさですが、阿蘇神社ほど参拝客が来ないのと長い歴史があるからか非常に落ち着いた雰囲気で歴史を感じさせます。
写真中央部の額に書いてある通り、国造神社は阿蘇神社の北にある為「北宮」と称されています。
そして、かつて国造神社には推定1000~2000年にもなる巨大な杉「手野の杉」が立っていて1924年に国の天然記念物に指定され(後に解除)、国造神社のシンボルとして長年崇められていました。
しかし1991年の台風19号(通称:りんご台風)の直撃を受けて主幹から折れてしまいました。
現在はかつての手野の杉の一部を防腐加工して境内に保存されています。
ごく一部だけと言うのに周辺の杉の木とは比べ物にならないくらいの大きさ。 これはホントにでかかったんだろうなぁ・・・
これとは別にもう一つ、杉の根元部分が保存されています。(外観写真は撮り忘れ・・・) こちらは下から内部が見渡せて遊具(?)みたいでちょっと面白いです。
阿蘇神社ほどの知名度と観光要素は無いものの、こちらも阿蘇神社と同じくらい歴史価値の高い神社です。 阿蘇神社を参拝したならこちらにも行っておくといいでしょう。
住所:熊本県阿蘇市一の宮町手野2280 、県道213号突き当たりから目立たない場所に案内板があるのでよく確認
料金:無料
バイク駐輪場:無料、四輪と共用
参拝時間:自由
所要時間:約30分
【訪問時期:2011年11月/最終更新:2019年8月】