標高1500m超の山々を周回する高原ルート
八甲田山は青森市南部に位置する、標高1584mの大岳を中心とした火山郡の総称のことを言います。 そのため「八甲田山」という名前の山はありません。
その八甲田山の標高1000m付近をぐるりと一周するように道が続いています。
その中でもツーリングルートとして有名なのは十和田湖から八甲田山南部を経由して青森市街までを結ぶ国道103号線の部分。 通称十和田ゴールドラインといいます。
特に標高1040mの笠松峠付近にもなると背の高い木は無くなり、いかにも山道らしい景色が続きます。
笠松峠を越え、酸ヶ湯温泉へ向かう途中には地獄沼とまんじゅうふかしというのがあります。地獄沼
かつての爆裂火口に源泉が溜まった沼で温度は98℃。沼の大きさはそれほどではないにしろ、周囲は硫黄の空気が漂い荒涼とした雰囲気が漂います。
その地獄沼の向かいにある細い小道へ入ったところに「まんじゅうふかし」があります。 東屋の下にある2つのベンチの下に熱い源泉が流れているので、そこに腰をかけるとお尻がじんわりと温かくなる、というもの。
人がいなかったのでゴロンと横になったらすんごい気持ちよかったです。 あぁ、こりゃ昼寝にええわ(笑)
★Google マップで【地獄沼/まんじゅうふかし】の地図を見る★
八甲田山南西部、国道394号線に架かる城ヶ倉大橋は、支柱間長255mと、アーチ式の橋では日本最長の橋だとか。 谷底からもかなり高さがあり、かなりスリルがあります。
八甲田山南側を通る十和田ゴールドラインに対して国道103号から県道40号線へ、八甲田山北部を通るルートには八甲田雪中行軍遭難事件(Wikipedia)の慰霊碑があります。
雪中行軍遭難事件慰霊碑へはこのお土産屋から歩いて5分ほど。
道中に遭難した場所が残されてたりと、一帯は公園として整備されてるようでした。
雪中行軍遭難事件で遭難した後藤伍長像。 彼は発見されたとき、直立したまま仮死状態だったそうです。
210名中199名が死亡した世界的にも例を見ない遭難事件として決して忘れることの無いようここに慰霊碑が建っています。
★Google マップで【雪中行軍遭難者銅像(銅像茶屋)】の地図を見る★
他にも、田代平湿原や両側森林に囲まれた緑のトンネルのような道がつづいていたりと、八甲田山の景色はあまり見られませんが、森林浴気分で走るなら申し分ない道です。
八甲田山ルートには他にも秘湯として名高い酸ヶ湯温泉など、立ち寄りスポットが多いので飽きの来ない場所だと思います。
十和田ゴールドラインは国道103号線の青森市南部~十和田湖にかけて
料金:通行無料
バイク駐輪場:各所無料,四輪と共用
交通規制等:冬季閉鎖あり
該当距離:八甲田山南部約17㎞(十和田ゴールドライン)
八甲田山北部約20㎞(県道40号線経由)
【訪問時期:2011年10月/2013年6月/最終更新:2020年10月】