【他】　諏訪大社上社前宮　★★☆　【茅野市】

二社四宮の中ではマイナーなものの厳格な雰囲気漂う

　諏訪大社 上社前宮(かみしゃまえみや)は諏訪大社四宮の中で南端に位置する神社で、かつては本宮とは本社と摂社という関係でした。
　そのためか四宮の中では最も観光客が少ない神社ですが、御祭神がここに居を構え、諏訪信仰発祥の地とされています。

　国道152号沿いの駐車場から鳥居を潜って前宮へ進みますが、その先にはさらにもう一つの鳥居があり、前宮までは階段や坂道が多めのちょっと長い参拝道となっています。

　その鳥居を潜って左側には十間廊という大きな建造物が建っています。

　当時政治の中心だった前宮の政庁の場で、すべての貢物はここに置かれ大祝(現人神)に供されました。　今でも上社の例祭｢御頭祭｣もここで行われています。
　上社本宮の布橋といい、こういった建物は個人的に大好きなのでこの十間廊もかなり気になりました。

　さて、ここから先は一旦敷地の外に出て社殿までしばらく歩きます。　どういう訳か前宮の拝所は他の施設とはちょっと離れた場所にあります。

　200mほど歩いて、ちょっと森深いところに社殿があります。　一見何気ない農道の様ですが御柱がしっかり立っているのはちょっとシュール。

　諏訪大社　上社前宮拝所　　他の建物から少し離れているからかひっそりと佇んでいる社殿。　敷地から少し離れているからかひっそりとした佇まいで、四宮の中では一番地味かもしれません。
　けど、着飾れてないシンプルな社殿はどこか厳格で凛とした空気を感じます。

　諏訪大社の二社四宮の中では最も観光地化されてなく、神社らしい神社だと思います。　時間があるならすべて回ってみるのがオススメ。