北海道をメインに点在する、旅人ライダーの救世主「ライダーハウス」
ライダーハウスとは、バイクや自転車での旅行者のための簡易宿泊所で、本州にも所々にありますが特に北海道に多く点在しています。
基本的に相部屋雑魚寝、寝具・食事・風呂なしの、まさに寝るだけの場所といった宿になります。
同じく旅行者の為の格安宿として有名な「ゲストハウス」よりも一層ライダー(チャリダー)に特化した宿なので、駅前や繁華街よりも国道や主要道路近くの郊外にライダーハウスがある場合がほとんどです。
そして、宿泊業という「商売」として成り立っているゲストハウスと違って、ライダーハウスは採算度外視の「善意」で開いている所がほとんど。
それ故近年増加傾向にある「ゲストハウス」や「民泊」のような施設の豪華さや充実さやサービスの良さとは一線を画して、あくまで「泊めさせてもらえるだけありがたい」という同意の上で宿泊することが前提です。
バイクやツーリングといった共通の趣味を持った者同士が集まるわけなので、ゲストハウスよりも宿泊者同士の仲間意識が強く、お互いルールをマナーを守りつつ楽しく過ごすのがライダーハウスの特徴の1つです。
ライダーハウスってどうやって探すの?
ライダーハウスを探すには、口コミを基にライダーハウス/ゲストハウス/格安キャンプ場などを集めた大型サイト「はちの巣」が参考になります。 インターネット上のライダーハウス情報サイトとしてはダントツの件数が掲載されていますが、それでも掲載されていないライダーハウスもまだまだあります。
最近ではGoogleマップで「ライダーハウス」と検索するとほとんどのライダーハウスがヒットする上、口コミもあります。
また、旅ライダーの教科書的存在の旺文社「ツーリングマップル」にもライダーハウス情報が載っています。
さらに近年は一部バイク雑誌が春~初夏頃に北海道ツーリングガイド的な特集号を出していますが、その中にもごく一部ですがライダーハウスが紹介されていたりします。
ライダーハウスの特性上、その日の宿泊者により環境の良し悪しが大きく左右されるため、あくまでも参考として捉えててください。
◆また、各ライダーハウスは2023年4月時点の最新の情報をネット等で調べていますが、設備や料金の変更、すでに閉鎖している可能性もあります。あらかじめご了承ください
また、このページでは北海道道央・道南エリアのライダーハウスを紹介します。 北海道道北・道東エリアのライダーハウスについては別のページにて紹介しています。
北海道 道南エリアのライダーハウス
◆ライダーハウス&カフェ 雪月花廊 【喜茂別町】
※宿泊時期:2017年9月 廃校になった小学校を史料館兼ライダーハウスとしてリニューアルした建物。 各教室には喜茂別町の歴史や古い農耕具など展示していたり昭和懐かしのおもちゃがあったりと、ライダーハウス以外の見所もたくさんあり。 ライダーハウス部屋は元教室の部屋か、人数が多いと体育館で泊まることになります。 品数豊富で結構ボリュームある料理が有名です。 詳しくは以下を参照
TEL:0136-33-6067
※Google マップで【雪月花廊】の地図を見る※
料金:会員入会金500円+素泊まり1000円~
期間:5月~10月
チェックイン/アウト:12:00~/~10:00
HP:雪月花廊 喜茂別旧双葉小学校史料館
【温泉無料/洗濯機・乾燥機有料/寝具?/女性専用部屋○/周辺コンビニ無し】
◆ライダーハウス小樽 【小樽市】
※宿泊時期:2013年6月小樽駅から徒歩1分という小樽観光に最適なライダーハウス。 新日本海フェリーで小樽上陸する場合にも、予約時に説明していれば対応してくれます。 詳しくは以下を参照
TEL:090-2059-8569
※Google マップで【ライダーハウス小樽】の地図を見る※
料金:1500円
期間:5月~11月末
チェックイン/アウト:16:00~18:00(フェリーで小樽上陸組はその旨を事前連絡の事)/10:00(バイクは16:00まで駐輪OK)
HP:ライダーハウス小樽
参考HP:はちのす/ライダーハウス小樽
【シャワー×,徒歩圏内銭湯あり(月曜休)/洗濯機×/寝具△(マットのみ無料)/女性専用部屋?/徒歩圏内スーパーあり】
◆ちとせライダーハウス 【千歳市】
※宿泊時期:2013年7月 苫小牧港からフェリーで上陸するライダーも予約時に連絡していれば受け入れてくれます。 詳しくは以下を参照
TEL:0123-23-5448
※Google マップで【ちとせライダーハウス】の地図を見る※
料金:1300円
期間:5月~10月
チェックイン/アウト:?/?
参考HP:はちの巣/ちとせライダーハウス
【風呂・シャワー×/銭湯徒歩5分/洗濯機〇/寝具有料/女性専用部屋〇/徒歩圏内コンビニあり】
◆ライムライト 【函館市】
※宿泊時期:2007年8月(移転前)/2011年9月/2017年9月 函館市内にある、全国でも屈指の知名度を誇るライダーハウスです。 以前は各部屋に寿司詰めのように寝ていたんですが、2017年9月に訪れた時は屋内ガレージに2段ベッドが完備されていて、そこで寝ることになりました。 各ベッド付近にコンセントがあって便利でしたが、ガレージに泊まるというのはちょっと不思議な感覚(笑) 詳しくは以下を参照
TEL:090-2875-1104
※Google マップで【ライムライト】の地図を見る※
料金:1500円
期間:不明(冬季休業あり)
チェックイン/アウト:個別にある程度対応可能とのこと。フェリーで函館に上陸する人も予約時に要相談
HP:ライムライト非公式HP※HP閉鎖
【コインシャワーあり,バイク10分圏内温泉有り/洗濯機有料/寝具〇/女性専用部屋〇/徒歩圏内コンビニあり】
◆ミートハウス 【函館市】
※宿泊時期:2007年8月/2008年8月
(ゴメンナサイ、写真ありませんでした・・・)
昔ながらの港町の雰囲気が漂う函館市電の終点「函館ドック前」停留所近くにあるライダーハウスです。函館市電で函館観光するにもいい立地です。
ライダーハウス棟の隣にある居酒屋の人がオーナーらしく?宿泊料金はそちらで済ませるようになっていました。
部屋は2階部分、畳敷きのごく普通のお宅の部屋です。寝る分には十分居心地のいいスペースです。
バイクはライダーハウス前の軒下に停めますが、盗難被害もあることから要防犯対策とのことです。防犯カメラあり。
予約は受け付けてなく、先着順なのでシーズン中は早く行かないと泊まれないかも?
TEL:0138-23-3327 ※予約不可、先着順
※Google マップで【ミートハウス】の地図を見る※
料金:1300円 連泊800円
期間:4月末~9月末ごろ
チェックイン/アウト:?/?
HP:ミートハウス
【風呂無し(近くに銭湯あり)/洗濯機?/寝具有料/女性専用部屋〇/徒歩圏内コンビニあり】
残念ながら閉鎖/一時休業/一部変更や終了になったライダーハウス
◆比布ブンブンハウス 【比布町】※閉鎖
※宿泊時期:2008年8月/2010年9月 旭川市の北隣の町、比布町が運営している集会所を、夏季限定でライダーハウスとして開放してくれていました。 300円でありながら、とても綺麗で便利なライダーハウスでした。
2020年度よりコロナの為休止中でしたが、2023年3月末をもって正式に閉鎖となりました。
料金:300円
期間:6月~9月末
チェックイン/アウト:16:00~/10:00
HP:比布ブンブンハウス
【シャワー5分200円/バイク3分圏内銭湯あり/洗濯機,乾燥機有料/寝具無し・女性専用部屋〇・徒歩圏内スーパーあり】
◆モーラップ樽前荘 【千歳市】※閉鎖
※宿泊時期:2008年8月 支笏湖畔にある苫小牧市が運営していたライダーハウスです。とてもライダーハウスとは思えないほど綺麗で広々とした施設で、リピーターも多いです。 しかし、利用者減や施設の老朽化の為2023年3月31日をもって閉鎖となりました。
料金:大人1500円(2日目1000円)/大学生・高校生は1200円(2日目700円)
期間:4月~11月頃
チェックイン/アウト:17:00~(苫小牧フェリー上陸組はその旨を事前連絡の事)/9:00
HP:苫小牧市HP/モーラップ樽前荘
参考HP:はちの巣/モーラップ樽前荘
【シャワー100円/洗濯機100円、乾燥機無し/寝具×/女性専用部屋?/周辺コンビニ等なし】
◆ふくだめろん ※ライハ閉鎖/メロン販売は継続 【中富良野町】
※宿泊時期:2007年8月 メロンパーティーが有名なライダーハウスでしたが、残念ながら2018年度よりライダーハウス閉鎖となりました。 元々メロン農家のお店なので、メロンの食事や販売は引き続き営業しています。 周辺の物産店よりもお安い値段(4分の1カット:400円など)で富良野メロンを味わえるのでオススメです。
TEL:閉鎖の為省略
※Google マップで【ふくだメロン】の地図を見る※
料金:500円
期間:6月~10月頃
チェックイン/アウト:~18:00/?
参考HP:はちの巣/ふくだメロン
(風呂×・洗濯機有料・寝具×・女性専用部屋〇・バイク10分圏内コンビニあり)
◆ログ由縁 ※ライダーハウス⇒ゲストハウスに業態変更 【富良野市】
※宿泊時期:2010年8月(前オーナー)/2013年7月 富良野市内のちょっと山奥にあるログハウス風のライダーハウスでしたが、2012年頃からオーナーさんが変わり、その際にゲストハウスとして業態を変更して運営されています。 以前よりも外国人バックパッカーの割合が多くなりましたが、一応ライダーも宿泊することはできるそうです。 詳しくは以下を参照
TEL:0167-22-5631
※Google マップで【ログ由縁】の地図を見る※
料金:1500円
期間:不明(冬季は閉鎖)
チェックイン/アウト:15:00~/10:00
参考HP:はちの巣/ログ由縁
【温泉無料/洗濯機,乾燥機無料/寝具〇・女性専用部屋〇/バイク10分圏内コンビニあり】
◆History(ヒストリー) ※ライダーハウス終了/店舗は営業 【札幌市】
※宿泊時期:2007年8月(釧路)/2008年8月/2010年8月/2011年9月 元々釧路でライダーハウスを運営していましたが札幌に引っ越してバイク用品店兼ライハとして営業。 店舗2階のオーナー住居の一室をお借りする形でライダーハウスを営業していましたが、ツーリングマップル北海道を担当している小原信好氏のブログにて2018年度をもってライダーハウスを閉鎖したとの情報がありました。 なお、本業のバイク洋品店は引き続き営業しています。
TEL:011-826-6666
※Google マップで【History(ヒストリー)】の地図を見る※
料金:1000円
期間:?
チェックイン/アウト:14:00~19:00/11:00 ※門限24:00
HP:History
※現在は本業のバイク洋品として営業中
【3㎞先壱乃湯480円/洗濯機,乾燥機×/寝具×/女性専用部屋×/徒歩圏内コンビニ,スーパーあり】
◆だはんこき舎 ※閉鎖 【小樽市】
※宿泊時期:2007年8月 小樽市内の国道沿いにあった一軒家タイプのライダーハウスでした。 オーナーさんの人柄がよく、話しているとついつい時間が過ぎてしまうほど楽しい1泊でした。 2013年に再訪してみたら誰も居なくて、結局上記で紹介したライダーハウス小樽に行きつきました。 ネットやバイク雑誌の情報で2015年に閉鎖されたとのことです。
TEL:省略
期間:5月~11月ごろ
チェックイン/アウト:16:00/9:30
HP:だはんこき舎
【風呂×,徒歩圏内銭湯あり・洗濯機〇・寝具〇・女性専用部屋〇・徒歩圏内コンビニあり】
◆ニセコツーリストホーム ※閉鎖 【ニセコ町】
※宿泊時期:2008年8月 ニセコの国道からちょっと細い道に合ったライダーハウス兼ペンション?風な宿。 大体5人ほど宿泊できる部屋をライダーハウス部屋として開放していて、別料金で夕食と朝食を付けることが出来ました。 2017年に閉鎖され、土地と建物もすべて売却済みとのことです。
TEL:–
料金:1500円(2泊目1000円)
期間:7月~9月ごろ
チェックイン/アウト:17:00~21:00/9:00
HP:ニセコツーリストホーム※HP閉鎖
(風呂200円・洗濯機有料・寝具有料・女性専用部屋〇・バイク圏内コンビニあり)
◆大和旅館 ※閉鎖 【洞爺湖町】
※宿泊時期:2010年8月 以前は旅館の一室をライダーズルームとして格安で提供されていましたが、2016年頃にライダーズルームを廃止、2022年確認時点では旅館そのものも閉鎖しています。 ・日帰り入浴もやっていて、洞爺湖温泉の穴場だったんですが・・・
なお、この大和旅館より約500m洞爺湖側にグランヴィレッヂ洞爺 大和旅館アネックスというビジネスホテル風旅館?があり、この大和旅館の系列なのでしょうか。
料金:1300円 ※下記HPにて利用日の料金を調べてください(1名1泊5200円~)
※日帰り入浴500円
期間:通年
チェックイン/アウト:15:00/10:00
HP:大和旅館
【温泉無料・洗濯機,乾燥機?・寝具〇・女性専用部屋×・1㎞圏内コンビニあり】
◆味処 西陣 ※店舗は閉店、ライダーハウスも閉鎖濃厚 【日高町】
※宿泊時期:2008年8月/2013年7月 寿司メインの日本料理店で、宿泊部屋はお店の裏手にあるレンガ造りのアパートのようなお部屋でした。 1部屋4~5人程度入る部屋が3部屋ほどあります。 2017年12月末にお店を閉店され、その後ライダーハウスの情報も皆無なので、おそらく閉鎖されたかと思われます。
TEL:省略
料金:1000円
期間:4~11月ごろ
チェックイン/アウト:?/?
HP:―
【5km先に門別温泉あり/洗濯機,乾燥機×/寝具有料/女性専用部屋?/徒歩圏内コンビニあり】
◆仲ノ沢屋 ※閉鎖? 【長万部町】
※宿泊時期:2007年8月/2011年9月 広い敷地に数軒の建物があり、そのうち数棟がライダーハウスとして利用されていました。 オーナーの趣味が漂う野趣あふれる内装が大好きでしたが、Googleの口コミによるとオーナーさんがお亡くなりになられたため閉鎖されたとの情報があります。 まだ口コミでしか確認できませんが、事実であれば本当にお悔やみ申し上げます。
まだスマホも無い時代、夜中の雨の中、原付で国道5号線を走っていた時に仲ノ沢屋の立て看板をたまたま見つけたおかげで暖かい宿に泊まれました。 あの時はずぶ濡れのまま野宿することになるのかとすこし覚悟していた中で、宿に泊まれた喜びとオーナーさんとの会話を今でも覚えています。