震災復興に向けて、20年規模の大修復中
熊本市は、熊本城の復興構想として天守閣の修復は3年(2019年)、熊本城全体の修復は20年(2036年)を目標に終える見通しだそうです。
2017年5月時点では熊本城内はすべて立ち入り禁止で、堀の外側の広場から外観を見るくらいしかできません。
城内に入れないにもかかわらず、観光バスを含めて多くの観光客が訪れていて被害の状況や復興の様子を見守っていました。 二の丸広場にあった、震災前の熊本城の写真パネル。 この写真では石垣上に連なるように建っている長堀が続いているのがわかります。
そして現在の様子
足場が設置されて修復中の天守閣の他に、先ほどの長堀がぺしゃんこに崩壊しているのがわかります。
石垣は所々で崩落
熊本城北西の戌亥櫓。 こちらも石垣や土台部分が大きく崩れていました。
崩れた石の一部は二の丸広場北側に仮置きされていました。 回収した石に番号を付けて、石垣周辺の発掘調査や修復を施した後にまた同じ様に積み直しという気の遠くなる作業です。
二の丸広場から北側にぐるりと歩いたら加藤神社まで続いています。 この加藤神社から2017年5月時点では一番間近に熊本城が眺められました。
加藤神社から見る熊本城。 二の丸広場よりも近づけて、ついでに斜めのアングルから見ることができます。
この時点では、天守閣に足場が組まれているだけだったのでまだ外観を観覧することができましたが、これから本格的な修復となると工事用シートで覆われて見えにくくなるかな?と思います。
これから20年かけての大修復となるので、定期的に訪れてみてどのくらい修復されているのか見守ってみたいなと思いました。
地震前の2015年にも行きました
ちなみに、震災前の2015年にも熊本城が訪れたことがあったので当時の様子も紹介します。 震災前の熊本城。 手前の大天守と奥の小天守が連なって建っています。 今思えばなかなか貴重なタイミングで見れたのかなと。
中は熊本城についての資料スペースになっていて、意外にも?名古屋城や大阪城同様に復元天守によくあるパターン構成となっている城内。 名古屋城と大阪城が復元天守なのは有名ですが、熊本城はてっきり現存天守だと思っていたので逆にビックリしてしまいました(笑)
そんなわけで展示資料を片目に天守閣まで上って行きます。 熊本市街方面。 中々の見晴らしと熊本市街の都会さに圧倒されるんですが、写真右側にあるくまモンビルにどうしても目が行ってしまう…
西側・金峰山方面。 手前の小さな天守が宇土櫓 熊本城は天守閣だけでなく、他の櫓も大きくて見所があります。
他にも見所はあったんですが、時間の関係で天守閣のみの見学でした。 今思えばあの時もっとじっくり見とけば良かったかなと…。
また20年後の姿を期待して待ってみたいと思います。
案内:熊本県熊本市中央区本丸1-1
・駐車場までのルートが複雑で分かりにくいので下記googleマップを参照
料金:入城料500円※現在休止中
・二の丸広場や加藤神社などから眺める分にはすべて無料で見学できます。
バイク駐輪場:二の丸駐車場にバイク専用スペースあり
【最初の2時間100円,以降30分おきに50円/収容台数10数台程度/熊本城入口まで徒歩すぐ】
4月~10月…8:00~18:30 (最終入場17:30)
11月~3月…8:00~17:30 (最終入場16:30)
・二の丸駐車場はバイクも四輪と同様に機械式ゲートでチケットを取ってください。
・桜の馬場観光交流施設駐車場 ※地図※も二輪受け入れ可能
【最初の2時間100円,以降30分おきに50円/収容台数54台(大型24台/原付30台)/熊本城入口まで徒歩約6分】
・二の丸駐車場を結ぶ無料シャトルバスが9:00~17:00の間に15~20分間隔で運行
営業時間:8:30~22:30 (最終入場21:30)
見学時間:加藤神社は8:00~17:00、それ以外の熊本城周辺を見学するコースは基本的に自由。熊本城内は休業中のため不明
・夜間ライトアップあり(23:00頃まで)
HP:熊本城観光ガイド
所要時間:30~60分
【訪問時期:2015年11月/2017年5月/最終更新:2019年8月】