九州有数の廃墟だが、公園として開放している鉄道遺産
旧豊後森機関庫は1934年に国鉄久大線全線開通と共に作られた扇型機関庫で、鉄道のディーゼル化によって1970年に廃止された建物です。
廃止以降はほとんど手付かずの状態のまま廃墟化されていたため、九州でも有名な廃墟の1つとして知られていました。
近年になってから保存活動が続けられていて、2009年に近代化産業遺産、2012年に国の登録有形文化財として登録されました。
現在は旧豊後森機関庫を中心とした鉄道公園として整備されていて、気軽に立ち寄れる施設になっています。
さすがに今は機関庫の中まで入れませんが、機関庫と転車台を近場に見ることができます。
やはり長年放置されていただけあって保存状態がよくないのがいかにも廃墟っぽい。 おそらく重要な部分のみ修復して、以前からの廃墟っぽさはあえて残しているのかと思われます。 結果としてこの荒廃さがまたいい味を出してると思います。
公園内には蒸気機関車の国鉄9600形が展示されていて、中も気軽に入れるっぽい。 ただ、僕が行った時は子供たちが機関車で楽しそうに遊んでたんで遠慮しときました(笑)
さらには公園内に豊後森機関庫ミュージアムと言う資料館まであって、一時期の廃墟状態と比べると結構充実しています。
歴史的価値のある廃墟が多い九州の中でも有数の施設です。 鉄道や歴史に興味が無い人でもオススメできる場所です。
案内:JR豊後森駅のすぐ東側。
・国道387号線から県道678号線に進んだところにあるが、南側から行く場合、県道678号の交差点は高架の為通過するので、一度通過して高架終了地点から右Uターンする感じで側道に入らないといけません。
料金:見学無料、豊後森機関庫ミュージアム入場料:100円
バイク駐輪場:県道678号沿いにある「くすまちメルサンホール第2駐車場」※地図※に駐車可能。無料、四輪と共用。 旧豊後森機関庫まで徒歩約1分
見学時間:自由
・豊後森機関庫ミュージアムは10:00~16:00、月曜定休(祝日の場合翌日休み)
・GWや夏祭り、鉄道記念日前後に21:00頃までライトアップ実績あり(2017年・2018年。2019年以降は不明)
所要時間:約30分
【訪問時期:2015年11月/最終更新:2019年6月】
★Googleマップで【旧豊後森機関庫】を見る★
・バイク駐輪場は「くすまちメルサンホール第2駐車場」を利用