植林運動によって緑化された海岸
百人浜は襟裳岬の東に広がる海岸沿いの緑地帯で、江戸時代に南部藩の大型船がえりも沖で難破し、この浜辺で百人が息絶えたと言われていることから由来しています。
そんな過去があるからか、この付近はちょっとした心霊スポットになってたり・・・まぁそれはいいとして。
さて、この百人浜を見渡すことのできる展望台があります。 県道沿いの駐車場から百人浜の緑地帯の散策道を数分ほど歩くと、このノッポな展望台にたどり着きます。 この展望台は無人ですが、自由に入ることができます。
階段を歩いて、最上階へ。
展望台内の写真が無くて恐縮ですが、展望窓は潮風がこびり付いてちょっと汚いけど、窓は自由に開けられるので、風景写真を撮る時に窓を開けて撮ればクリーンな写真に。 こまめに掃除するよりもあえて手抜きを狙った逆転の発想(笑)
百人浜展望台から海岸方面
内陸方面 海岸すぐ近くまで広がる緑地帯ですが、かつてはここは原生林の生い茂た森が、枯死して砂漠化した土地だったのです。
ちょうど蝦夷から北海道へ変わった明治時代初期から、この地も開拓されはじめ、伐採や家畜の放牧により木々は衰退。 さらに元々この地域は非常に風の強いこともあり、潮風の影響で当時生息していた原生林は壊滅。 広大な砂漠となってしまいました。
その後昭和28年より百人浜の緑化事業が始まり、数々の困難を乗り越えながら少しずつ緑を取り戻して現在に至ります。
今は当時の原生林とは違い、潮風に強いクロ松を中心に植えられていますが、これだけ広い浜辺を人間の手で緑化させたことには驚かされます。 それを踏まえてここに来ると、また違う感覚で百人浜を見ることができると思います。
襟裳岬や道道34号線と並んで是非立ち寄って見て欲しい、襟裳岬ルートの見学スポットです。
案内:道道34号線沿いに駐車場あり、そこから徒歩5分ほど
料金:見学無料
バイク駐輪場:県道沿いに駐車場あり(無料/四輪と共用)
見学時間(展望台):9:00~17:00
・展望台は4月下旬~10月中旬のみ見学可能
所要時間:20~60分
【訪問時期:2011年9月/最終更新:2019年4月】